A Dose of Rock'n'Roll

いろんな国の映画について書いています。それから音楽、たまに本、それとヨーロッパのこと。

Exil (2020)

実はロックダウン以後今月まで映画館通いを復活できていなかったのですが、ついに先日再び映画館へ。当たり前ですが、家と映画に没入できる度合いが全然違って良いなあと思いました。 さて、そんな久々の映画館作品は、すごく”ベルリナーレっぽい映画”でした…

Thirty Three & 1/3 / George Harrison (1976)

タイトル通り、ジョージが“33歳4ヶ月(3分の1)”のときに制作されたアルバム(33&1/3というのはLPの回転数とかけている)。自身が設立したダークホースレーベルから出た初のソロ作品でもあり*1、1976年11月リリース。 ビートルズ以後のジョージ・ハリスンの…

メルテム(2018)

先月紹介したEUフィルムデーズ。各国高水準な作品ばかりで素晴らしい企画だったと思います。その中から1本。結構タイムリーに書いたのに、投稿するのを忘れていました…(苦笑)。 ポスターにも使われ、今回の映画祭の顔になった作品です。 メルテム 夏の嵐 :…

ジョジョ・ラビットについて

2019年にいくつもの映画祭で公開されていたこの作品、鑑賞したものの言いたいことがかなりあったので記します。 ジョジョ・ラビット : 作品情報 - 映画.com 今回は画像なしで良いです。 ネタバレもちょっとありますが、めちゃくちゃ酷評しています。

EUフィムデーズ2020はオンライン!

以前も宣伝したことがあるのですが、私が大好きなイベント、EUフィルムデーズが今年はオンラインで開催されています! 公式: 「映画で旅するヨーロッパ」というコンセプトが本当に体現されており、ヨーロッパ各国からの作品が21本も上映されるという、すご…

オーバーハウゼン国際短編映画祭がオンラインで!(5/13〜18)

あっぼんやり在宅していたら4月には1本も記事を書いていなかった………。 ※前置き長いですが、今日はこの映画祭のお話です。(5/15追記) さて、気を取り直して(笑)”Stay Home”によって本当にいろんなコンテンツがオンラインで配信されるようになりましたね。…

昨今の状況@デュッセルドルフ

こんにちは。 少しブログを書いていない間に世間はものすごいことになってしまいました。。 そう、例の感染症です(なんかもう名前聞くのもいやになってきたので伏せます笑)。ドイツ在住の私はといえば2週間前からしっかり在宅勤務、外出禁止になっており…

2019年の映画たち

本当はこういうの、年末とか年明けに書くものなんでしょうけども……いやもう1月終わりそうになってしまいました。あけまして(ryって言いそうになったし(笑)。 でも負けじと毎年恒例的なものなので去年の映画も振り返っておこうと思います! ちなみに去年は…

ターコイズの空の下で(2019)

みなさま、あけましておめでとうございます! もう年が明けて3週間近く経ってしまったのですが(苦笑)、今年も当ブログをどうぞよろしくお願いします。 去年、2019年は一応当初の目標としていた数の記事はかけたのですが……まぁ、月1本書いただけっていう(…

マンハイム・ハイデルベルク国際映画祭に行ったこと

10・11月は毎年いろんなところで映画祭が開催されているのですが、今年も行ってきました。 まずは11月14~24日に開催されたマンハイム・ハイデルベルク国際映画祭の話から(タイトルが長い…笑)。 公式サイト(英語) 考えてみたらベルリン映画祭以外のドイツ…

ミッドサマー(2019)

以前に紹介した(そして絶賛した)『ヘレディタリー』のアリ・アスター監督が早くも新作長編を公開! というわけで観てきました。 ミッドサマー : 作品情報 - 映画.com !!! 以下ネタバレを含みます !!!

ジョーカー(2019)

話題の『ジョーカー』を観てきたので、その感想です。 ジョーカー : 作品情報 - 映画.com バットマン映画がベネチア…?とかニュース時点では思っていたものの、鑑賞後にはそんな疑問は100%吹き飛んだ。かなり陰惨な話ではあるが、ギラギラ光るような魅力が…

ありふれた事件(1992)

なんと不快な映画なのだろう。いや、このひと言に尽きる。不快な映画は数あれど、大して有名でもないベルギー製の本作、堂々のトップ10入り有力作だ。 ありふれた事件 : 作品情報 - 映画.com ありふれた事件 公式サイト モノクロ、フランス語の本作は”殺人に…

オーディション(1999)

先日、長年探していた三池崇史監督の『オーディション』をようやく観ることができました。日本にいたときはなぜか流通が少なく、未見作品の中古VHSを高値で買うほどでもなかったので、興味を持ってからもう10年以上観れずにいたのでした。調べてみたら最近は…

ヘレディタリー/継承(2018)

去年公開されて絶賛されていたホラー映画、ヘレディタリーを観ました。 ヘレディタリー 継承 : 作品情報 - 映画.com !!! 以下、ネタバレてます !!! そう、とにかく「怖い」という前評判だったので、「へぇ〜どんなもんかねえ」と半信半疑で観てみたも…

浮草(1959)

先日京マチ子さんが亡くなったというニュースに接し、追悼上映というわけではないですが何本か見直しておりました。いや、特に思い入れがあるわけではないのですが、やはり『羅生門』『地獄門』をはじめとした時代劇における”コケティッシュなお姫様”という…

Give More Love / Ringo Starr (2017)

現在来日中のリンゴですが、前回のオールスターバンドに続いて、最新アルバムについても少し書いておこうと思います。 『Give More Love』Ringo Starr (2017, UMe) Produced by Ringo Starr Wikipedia Billbord 公式ストア 総評 最高のオープニングから飽き…

リンゴ・スター&オールスターバンド@ベルリン

なんと我らがリンゴ・スターが今週から来日するようですね! こちらも→ RINGO STARR And His All Starr Band - ウドー音楽事務所 いやーうらやましいなあ。日本公演、未だに見たことないんですよね…行かれる方はがっつり楽しんできてください&少しでもリン…

ドイツ映画祭2019が開催されています

ドイツ映画祭がユーロスペースで開催されているようですね! 私は行けませんが、久々に映画館で開催されることを知って嬉しくなったので書いておこうなと。 www.goethe.de ◼︎ ドイツ映画祭について ◼︎ 今年のドイツ映画祭 ◼︎ ドイツ映画祭ーこれまでのまとめ…

タリン映画祭にいったこと

最近ちょっとだけ各地の映画祭を紹介するブログみたいになってますが、、、でも楽しいです、映画祭!というわけで今回も。 行ってから少し時間が経ってしまったのですが、11月下旬〜12月頭まで開催されていたタリン映画祭に行ってまいりました。 正式名称はT…

2018年の映画たち

あけましておめでとうございます。 2019年も当ブログをどうぞよろしくお願いします。 去年は途中長期間更新が滞ってしまい1年でたった10本しか書けませんでしたが、今年はもう少しマメに更新してまいります!(毎月書けば去年以上になるという低い目標……苦笑…

Blue My Mind(2017)

ワルシャワ映画祭のことを書いていたら今年の1月末に行ったロッテルダム映画祭のことを思い出しました(すでに10ヶ月前……時間あれば書きたかったのですが…)。 そこでもいくつも良作と出会えたんですが、本作はめでたくドイツや日本でも最近配給になったよう…

祈り(1967)

世界中に分断と対立が広がる現代に贈る-ジョージアが生んだ伝説の巨匠テンギズ・アブラゼ監督の「祈り 三部作」日本初の一挙上映! - シネフィル - 映画とカルチャーWebマガジン 祈り : 作品情報 - 映画.com 観た映画は基本的に記録をつけておきたいのと、や…

ワルシャワ映画祭 続き

本当は全部ちゃんと書ければいいのですが、なかなか遅筆で……うーむ、ブログ向いてない(笑)。 というわけで、端折ってワルシャワ映画祭で観た作品をいかに4つ上げて締めたいと思います! 『Moon Hotel Kabul』(ルーマニア、2018) Moon Hotel Kabul (2018)…

形のない骨(2018)

久しぶりに海外の劇場で観た日本映画。なんとなく、骨に関連した(おくりびとのような)心温まるお話かと思いきや、さにあらず。なかなか衝撃的な内容でしたが、個人的にはすごく好きでした。なお、上映時の英題は「Hot Ashes」。 形のない骨 : 作品情報 - …

Irina(2018)

ワルシャワ国際映画祭で観た1本目。5本鑑賞した中でもっとも私が気に入った1本でした。原題はブルガリア語なので”ИРИНА”となります。同映画祭では審査員特別賞を受賞。 Irina (2018) - IMDb ワルシャワがインターナショナル・プレミアでしたが、先行してブル…

ワルシャワ国際映画祭に行ったこと

前回とは打って変わってヨーロッパの話題。今月13〜21日まで開催されていたワルシャワ映画祭に行ってきました! ウィキペディアによれば、時期的に重なることもあって東京国際映画祭と同じぐらいの位置づけらしいです(国際映画批評家連盟公認のものとしては…

カメラを止めるな!(2018)

今夏、日本で一大センセーションを巻き起こした(んですよね?ユーロスペースの長蛇の列、本当に驚きました……!)本作を、幸いにも一時帰国時に鑑賞することができました。 カメラを止めるな! : 作品情報 - 映画.com 先の記事で私なりの「映画とは何か」を…

映画とは何か

いやはや、ずいぶん長いこと書いておりませんでした…。 意外なことにこのブログを読んでくださっている方もいると聞くこともあり、大いに感謝しながら続けたいと思っております。 書いてなかった間、それはまぁ非常に忙しかった、というのもあったのですが、…

万引き家族(2018)

今年のカンヌ映画祭パルムドールを受賞したことで大きな話題になった映画を観てきました。どうもまとまりのない文章ですが、あえて監督の過去作との比較ではなくて感じたままを。 万引き家族 : 作品情報 - 映画.com