A Dose of Rock'n'Roll

いろんな国の映画について書いています。それから音楽、たまに本、それとヨーロッパのこと。

Pinkpopフェスに行ってきました

オランダで開催されたPinkpopフェスに行ってきました!
 
そう、お目当てはポール・マッカートニー!!
 

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……え?いや、こないだ行ったって長文書いてたばっかりなんですけどって…?
いや、まぁ、、そうなんですけどw
 
自分でもまさか2週間のインターバルで2回もポールのライブに行くと思ってなかったんですが(笑)。
 
ね、念のため説明しておくと(なんか超ファンぶりをアピールしてるみたいで恥ずかしい…)、まずはこの”夏フェス”がポールのオフィシャルサイトで発表されたんですね。それで、「あー今年はオランダとベルギーに来てくれるなら行こうかなぁ」と思ったわけですよ。で、見てみたらオランダとは言え自宅から1時間ほどの場所だったんで、チケットを予約。
 
…まぁそしたら発表されちゃったわけですよ、ヨーロッパツアーが。しかもフェスのチケット取った3日後に。正直チケット安くないので若干迷ったんですが(苦笑)、それでもツアー初日が地元開催となるとそれはまぁ無視するのもちょっとなーと思って、こないだのデュッセルドルフ公演につながるわけです。
 
 
で、結論としては、この順番、大正解でした。
 
 
 
やーーーっぱり、ロックのライブはスタンディングでなきゃ!!!踊って飛び跳ねて騒いでなんぼでしょー!ってことを思い出させてくれました。
デュッセルドルフがまるでこのための予習に思えてきたんですが、さらには音響がばっちりで、大満足のライブでした!
 
 
 (多分…長いです笑)
 
 
 
↓↓↓↓ 以下、詳細レポ続きます ↓↓↓↓
 
 
 
今回行ったのはPinkpopという野外フェスです。
 
マーストリヒトの近く(という認識は実はポールのMCで初めて持った)のどでかい公園で開催されます。ドイツから見ると国境超えてすぐぐらいなので、私の住むデュッセルドルフからは車で1時間でした。
 

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(どっちかっていうとマーストリヒトよりもアーヘンの方が近い)
 

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(ていうか、公園、ピンクポップ広場てw)
 
名前から勝手にEDM系のイベントを連想したんですが、さにあらず。実は1970年から毎年開催されているというすごく長い歴史を持ったフェスなんです。ジャンルはずばり正統なロック
公式サイトには歴史を紹介するコーナーもあります。(なぜかここだけオランダ語オンリー)
 
70年代にはフリートウッドマックやベック・ボガード・アピスなんかも出ています。この辺のロック好きには毎年のポスターを見てるだけでも面白いかも。オランダで最も有名なショッキングブルーも出演してました(大好きなバンドで…)。75年にはジャック・ブルース・バンドの名前も…(私のベースヒーローで…)。やー70年代のこれにも参加したかった。
 
ガレージロックリバイバルのころにはフランツ・フェルディナンドやマンドゥ・ディアオも出ていて、開催以来あくまで”ロックフェス”であることを崩していない姿勢がいいですね。
毎年コンスタントに大物を呼べていて、最近では2014年がストーンズ、アークティック・モンキーズ、メタリカ、と最強の布陣に。
 
今年も全くそれに引けを取らないラインナップで、初日がレッチリ、2日目がラムシュタイン、最終日の大トリがポールだったんです。
チケットが通し券だったら確実に3日とも通ったなこれ…(もちろん違いますけど)。
 

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で、迎えた当日。他のラインナップももちろん見ようと思ってたんですが、朝から大雨でして。。。これむしろ開催してるのか?という疑問を抱きつつも、結局ほぼポールのためだけに行くことになったのでした。(残念…)
 

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近所のお宅。超歓迎してる。改めて見ると空の色がヤバい。
 

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あと、猫がいました^^
 

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到着後の様子。とりあえずこのときは止んでいました。全員カッパ


何より会場の敷地全域がぬかるみまくっていて、沼になりかけていました。
 


 

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予想図。
 

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現実。なんか災害とかあったような雰囲気が出てる。。。 
 
 
ちなみに会場の表記や係員は全部オランダ語で(オランダは結構英語フレンドリーな土地柄です)、ラインナップに比べて地元のフェスという感じが出てました。周りで英語あまり聞かなかったしなー。あ、そういえば日本からはOne OK Rockが出てました(見てないですが)。
 
寒すぎてビールどころじゃない中(安心してください、ノンアルですよ…)、ついにが降り出してしまい結局ポールの登場までにすっかりびしょ濡れになってしまったのでした…。
いつものSEとオープニング映像が流されてたんですが、正直、ひっぱらないでいいから…寒すぎる…早く出てきてくれ…と異様に切実に願っていました。。
 
てなわけで登場!!!
 

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いやー、、、ちょっとお疲れでしたよね?(笑)
 
リハも前回のドームより足りてなかったはずなのと、それより2日に一回ぐらいのペースで各国飛び回って3時間近いショーをやってるわけですからねー。疲れない方がおかしい。。
 
そんな感じで3曲目ぐらいまで声が出きっていませんでしたが、ハードロックチューン”Letting Go”で巻き返した感じ。いやー何度聴いてもかっこいい。
あ、まぁ会場の反応はイマイチでしたけどね?(笑)ウィングス時代の地味な曲なのと、今回は必ずしもポールを目当てに来ている人だけじゃなかったので、単独公演とは雰囲気もノリも全然違いました。ビートルズの有名曲だけは超盛り上がってました(笑)。
 
あ、セットリストはここで見れます。
 
 
今回のOne On Oneツアーはこのサイトで確認する限りセットリストを完全に固定しているのですが、フェスではいつもより時間も限られているので、いくつか外れていました。以下がそのリスト。
 
  • Temporary Secretary
  • Here, There and Everywhere
  • You Won't See Me
  • And I Love Her
  • Queenie Eye
  • The Fool on the Hill
  • Yesterday
 
こうして見るとビートルズ時代のバラード系を外す傾向にあるみたいです。フェス仕様ってことなのかな。
でも、でもですね、実は今回個人的に「デュッセルドルフよりよかった!」と思えたポイントがそこで、この方がまとまりがよくて集中力が切れることもなく楽しめました。いや、コンパクトって言ってもきっちり2時間ありますからね?
体のことを考えてももう30曲以上やる必要なんてないのになー、なんて。
 
それと、最大のポイントが”Yesterday”を外していること。開演前から”ポールといえばイエスタディ”で、合唱している人たちがいましたいました。うん、それが世間一般でのポールなんでしょう。でも、だからといってそれはフェスのノリにあってないんじゃないの?と判断したら迷わず切る!そこに潔さを感じて、なんだかすごく嬉しかったです。(やらなくて嬉しかったなんて、変なコメントですが^^;)
 
そして、フェスならではのお楽しみだったのが”リクエストにお応えして…”と言って演奏してくれた”Give Peace A Chance”と”Ram On”。前者はジョンに捧げる”Here Today”の前にさわりを観客と合唱しただけでしたが、Ram On”!Something”の前のウクレレつながりだったんですが、まさかの選曲にすごく驚きました。バンドメンバーもなんかすごく楽しそう(セットリストじゃないからかな?)。…そういうレア曲を満載したショーを、次こそは是非!!(笑)
 

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演奏は全体的にほんのりラフだった印象(野外フェスらしくて、ポジティブな意味です)。”雨なんて、気にしないよな!”以外の各曲でのMCはきっちりやってました。あ、ちなみに不思議なことに雨はポールが始まってすぐに止んだのでした。(よかった…)
 
 
ここで強調しておきたいデュッセルドルフ公演との違いは、何よりも音響。すんごくクリアでした。意外なほど広がりすぎずきっちりどの楽器の音も(それとコーラス!)も聴こえました。これが前回よりもノれた理由でしょうか(笑)。
 

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そんなわけできっちりとドカーーンってやって「あーポールのライブに来たなあ〜」という気にさせてくれて終わりました。野外だったから遠慮なしの感じでした(笑)。周りと一緒に飛び跳ねたこと…。
 
”雨を吹っ飛ばす”というのが全く過言でない熱いライブに、この日も大満足して帰ったのでした。
ありがとう、ポール!!(願わくば)また来年!!
 

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大トリだったので最後にはフェスの締めの挨拶があり、”All You Need Is Love”で見送ってくれました。まぁもう0時回ってましたけど(ポールの登場がすでに22時すぎ)。
 
そんな深夜でも大勢が自転車で帰宅しているところがさすが自転車大国オランダ…。暗闇に大量の自転車はなんだか異様な光景でした(笑)。
 

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(※写真は全然関係ないユトレヒト)
 

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