The Whoのオーバーハウゼン公演に行ってきました
先日、長年行きたかったThe Whoのライブに行ってきました!
ピートもロジャーも、齢70を超える人とは思えないほど現役感あふれるエネルギッシュなステージを届けてくれました。
今回はそんな興奮を3週間以上放置してたが、前置きなしで書き連ねていきます!(いつも前置きが長いと評判なので…できるだけ反省したい)
- ロジャーのこと。
いやーもう何がよかったかって、ロジャーさまですよ。
昔、バンドをやっていたときにメンバーとこういう→ §>ω<§つ🎤 絵文字を作って遊んでいたほどロジャーが好きで、Twitterのアイコンにもしてるんですが、そんなロジャーがね。今回も、こう、グッときたんですよ。
アイコンのロジャー(映画『Kids Are Alright』より)
正直、前半は「あれ大丈夫かな…?」って場面はあった。というか、60年代の曲はおしなべてキツそうでしたね…(きれいめの歌唱をしていた時代)。
でもこのひとの本当に偉いところは「あれ、これ生涯現役続けたらのちのちヤバいんじゃね?」と途中で気づいて70年代からはパワフル系のヴォーカルを売りにしてったところです。もちろん私の創作ですけどね。
そうなんです、よくよく考えたらパワフルな歌唱こそ、歳とったらキツいはずなんですよ。それを本当に現役時代さながらに体現している。歌唱だけで言えば同世代のシンガー随一なんじゃないでしょうか(以前書きに書いたポール・マッカートニーとかはまた違ったすごさがあるのですが)。
The Who: Fotos der Rocklegenden aus der König-Pilsener-Arena in Oberhausen - regioactive.de
最近はステージではかなりの割合でアコギを弾いているようで、今回もマイク振り回すパフォーマンスは少なめ(1、2回?)でした。残念…§´・ω・`§
その代わり嬉しかったのは、あの肩をいからせてステージを練り歩くパフォーマンス!(パフォーマンスじゃないと思うけど…⊂§・ω・`§)
それと昔(↑アイコンの頃)は分かりにくかったけど、"Baba O'Riley"のマイクによる動作はどうも刀で何かを切っているようだと(私的に)判明!
とりあえずこちらをご覧ください。
からの"Won't Get Fooled Again"のキメ、YEAAAAAAAH!!!!!!!!!を見事にかまして会場のみんなを爽快度2000%にして帰してくれたロジャーさま(72)にもう一度大きな拍手とリスペクトを!
最後、メンバー紹介してから「Be lucky!!」と〆たときのすごい笑顔が大変印象的でした。
The Who singer Roger Daltrey slams Quadrophenia sequel
(ハッピーじゃなくて、ラッキーな!§^ω^§b)
- ピートのこと。
そんなロジャーについて語っておいてピートはどうなのか、と。いやそりゃもうね、ピートのバンドの仕切りぶり、そして改めてのギターの巧さには舌を巻きましたよね。ていうか本当にこの人難聴なのかと。
MCは大半ピートだったのですが、なかなかウィットの利いた感じで楽しませてくれました。
ピートはトレードマークの腕ブン奏法もばっちり披露しまくってました。ていうかあの勢いでは家で弾いてるときもああやってストロークしてるんじゃっていうぐらいに…。
ただ、ライブで聴いて一番良かったのは、細かいニュアンスまできっちり弾き込んでるということでした。爆音コードカッティングは有名すぎるのもあり、普通のライブとは真逆な体験でしたね。
- 他のメンバーのこと
調べてみたらザック・スターキーってもう20年もThe Whoで叩いてるんですね。圧倒的な正式メンバー感ありました…!いや本当、このバンドもよくこんな適任者見つけたなってぐらいキース・ムーン直伝のスタイルで、スクリーンにもフロント2人に次いでよく映されていました。
ていうか、加入時期を確認するために見たらもうザックも50すぎてるんですね…!(ビートルズ時代のリンゴが赤ちゃん抱えてる写真があるんだから当たり前か…)若すぎるだろ…金髪にしてて最近では彼女と新プロジェクト立ち上げてるらしいし…。
弟サイモン・タウンゼントも意外なほど存在感出してました(ステージアクションはそれなりにあったのに全く写らなかったのが残念…!)。演奏面での貢献は大◎
ピノ・パラディーノはすばらしいベーシストなのですが(そして寡黙に弾き続けるというスタイルも共通)、ベースがジョンに匹敵する存在でなかったことはけだし残念、でした…。(まぁドラムでザックのような人材を見つけてることが奇跡に近いのですが)
ていうか、("My Generation"のベースソロでアップになったのですが)指長っ!!
- 本当は前置きにしたかったこと
会場はここ。意外とイベントが多い街、オーバーハウゼン。私自身もこのスタジアム初めてではないのです。割と綺麗で音響もよくて、それとそんなにフード/ドリンクがぼったくりでないので(笑)いいとこだと思います。(デュッセルドルフのスタジアムは音響がキツいしフードの値段設定もキツい…)
ロックのライブなのにハリボが売ってるところがさすがドイツ。
同じ場所で9年前にもやってたそうです。
この記事(ドイツ語)にもありますが、私が住んでいる州で唯一の公演だったので結構遠くから来てるひとも多かったんじゃないでしょうか。さすがの動員力というか、2階席まで満席でした。
こんな感じ。
セットリストは例によってここで。
The Who Concert Setlist at König-Pilsener-Arena, Oberhausen on September 10, 2016 | setlist.fm
ハイドパーク公演のフィルム(後述)から勝手に"I Can't Explain"はじまりを想定してたんですが、なんと"Who Are You"!!のっけからかなりロックに攻めてました。
(その他の公演のセットリストを見てると"I Can't Explain"はじまりも結構あったようですが。ドイツ語圏仕様みたいですw これと"Substitute"聴けなかったのは個人的には少し残念でした!)
あと、"The Kids Are Alright"がすごい牧歌的になってたのも妙に印象に残ったw これはこれでいいかも…!
前半で一番盛り上がったのは"Behid Blue Eyes""Bargain"の流れ。やっぱり"the best I ever had〜〜♪"は大合唱だよねえ。
ロジャーの項↑で定番の〆がよかったことは触れてしまいました、中〜後半で『Quadrophenia』からインスト曲含めて時間割いていたのはポイント。ピートがどれだけ作曲家として偉大な仕事をしてきたか、改めてよくわかるセットリストでした。そう考えるとやっぱりピート=The Whoを認識するライブだったなあ。
それでもやっぱり貼っちゃうのはロジャー。
The Who cancel US tour after Roger Daltrey gets viral Meningitis - BBC News
最後に。今回のライブに足を運ぶにあたっては、去年見たこのライブがすごく後押しをしてくれました。いやまぁ、映画館でこれを見てなくても行ってましたけどね?でも、信じられないほど元気に老若男女をわかせるステージを見ると、これ俺も行きたい!!って思うこと請け合いなのです。
Eagle Rock | The Who – Live In Hyde Park
あと忘れちゃいけないこの神映像、”ずっとジョンのターンッッ!!”貼っておきますね…。
おしまい。
昔っからタンバリンはシングルなんてケチくせえことは、してねぇぜ!! ◎⊂§>ω<§つ◎