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A Dose of Rock'n'Roll

いろんな国の映画について書いています。それから音楽、たまに本、それとヨーロッパのこと。

お嬢さん(2016)

最近観た映画、やはり記録しないのももったいないので短評でも載せていくことにしました。全体的に辛口コメントが多いかもしれませんが、感じたままを書いてるだけなのでご容赦を…。

(ベルギーの映画祭で観た残り2本はちょっとお休みします…笑)

 
原題: お嬢さん(原題: 아가씨 英:The Handmaiden)
製作: 2016年 韓国
監督: パク・チャヌク
出演: キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
 

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総合オススメ度       ・・・ 
エロ!グロ!ナンセンス!  ・・・ 
 

パクチャヌクの新作!

……いや微妙な作品だった。オールドボーイとか一連の作品は大好きだし、ハリウッドで撮った『イノセントガーデン』にも大きな拍手を送った私だっただけに(特に挙げた2作は本当に大好きな作品)、考え込んでしまった…。これをどう評価すればいいのか…?

 

この考え込み方、どっかで感じたなと思って考えてみたら、昔の作品は大好きだったけどここ3〜4年のは「金持った大人が本気でふざけるとこうなる」と信じている園子温と同じだこれ。

 

本作は、とにかくエログロナンセンスを突き詰めた映画で、あーこれまでのパクチャヌク作品ってこれらの要素をいい具合にバランスした快感だったんだな、と逆説的に気付かされた。いやこの気づきは悲しいんですけどね…?

 

植民地時代の朝鮮半島が舞台で「日本人貴族」をかたる人々が主な登場人物なので、セリフの半分は日本語。ネイティヴからすると発音があやしい部分は多々あるんだが(それとこれはわざとだろうけど、セリフそのものも”あやしく”してあるので)、まぁそこはご愛嬌か。もちろんドイツの観客には言葉に関する笑いは起きてなかったけど、日本の劇場での反応が気になる。なんで日本人を起用しなかったのか、ってところは監督もわかっててインタビューで弁明してたので、最初は「…?」と思ったものの、いや本当そこは全然あたたかい心で見たいと思います。

 

この映画、”お嬢さん”に取り入ろうとした詐欺師の計画が侍女として送り込んだ身内によって狂わされていく、という筋はそれなりに面白かったし、ナンセンス描写も手を抜いてはいない。ただ、ちょっとレズビアンのエロ要素が不必要に押し出されてて消化不良。そして、「今回は控えめだな」と思ってたグロ描写は取ってつけたように最後の30分で爆発。うーーーん…だから、やっぱり、バランスなんだよなあ……。
 
 
 
パク・チャヌクといえば必ず観て欲しいのがこれ。私の中では2000年代韓国映画最高傑作!
 
そしてこちらも大好き。ハリウッドで俳優や撮影環境を変えてもそのストーリー、演出、世界観、そして狂気の描写がブレないことを高い次元で証明した佳作。