昨今の状況@デュッセルドルフ
こんにちは。
少しブログを書いていない間に世間はものすごいことになってしまいました。。
そう、例の感染症です(なんかもう名前聞くのもいやになってきたので伏せます笑)。
ドイツ在住の私はといえば2週間前からしっかり在宅勤務、外出禁止になっております。
うーーん、まぁなかなか経験しない事態ではあるので、せっかくなので今回はちょっと趣向を変えてほんのりドイツの状況について記しておきたいと思います。
(※ 4/11追記しました)
ホームオフィス・Amazonの配送
最初ここからかよっていう(笑)
私にとっての一番大きな変化はやはりオフィスに通わなくなったことですね(デュッセルドルフの隣町にあるうちの会社は全従業員が自宅で勤務しています)。
いや、”ホームオフィス”と言うと聞こえは良いですが、在宅はきついです。。環境は違えど以前に経験があったのと、外付けキーボードやディスプレイといった環境も整っていたので「ま、大丈夫でしょ」と気軽に始めたものの……。
腰&肩がめっちゃ凝る。
いや、笑い事じゃなくて普通に自宅でデスクに座ってタイプするのってブログを更新するときぐらいだったので、いい加減な椅子でもなんとかなってたんです。でも、これは8時間は無理。。開始2日で諦めてAmazonでワークチェア買いました。同僚の中には最後の日にディスプレイ抱えて帰ってるひといたな〜。
それにしてもこんな状況の中、配達してもらえて本当に感謝してます。
少し驚いたのが、アパートの玄関まで受け取りにくる姿を確認したら配達員の方が素早く帰ったこと。”Social distance”と呼ばれていますが、至近距離での接触を避けるためにそうしているんだそうです。このために受領確認のサインも一時的に不要に。
※ 調子に乗っているわけではないんですが、Amazon→DHLのロッカーに配達なら接触フリーで買い物できる!と思って他のものも注文してみたのですが、LPは+1ヶ月の配送期間となりました。まぁそうあるべきだ。それとも倉庫が他国にある関係なのかもしれません(普段はフリーパスのEUでも一時的に国境での検問が復活)。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、ホームオフィス。
一日中強制的に閉じこもっていることがとにかくきつい。初日には「昼ごはんだけは食べにいって気分転換しよ〜」とか甘いことを考えてたんですが、レストランも全部閉鎖。まぁ感染症としては一番危険だものな……。持ち帰りのお店だけはやっていますが、外のスタンドをビニールでぐるぐる巻きにして手だけ出せるようにしているお店も。。
気分転換はスーパーに買い物に行くか近所を散歩orジョギングするしかありません(それでもスペインなんかに比べればマシですが)。
実は以前自分の都合で3ヶ月ほどホームオフィスにしてたことがあったんですが、その時は割とデスクワークにも適した椅子があったのと、昼ごはんに行こうと思えばぶらぶら出れたので今回の「大丈夫じゃない?」という感覚につながっていました。
家にいないといけない、かつ外出しても何もできない、というのは全然違います。普通にストレスたまるし仕事に集中するのも一苦労です。。
街が機能してればテレワークって悪くないんだけどな〜。
街の状況・スーパーマーケット
人はたまに歩いてるんですが、基本的に複数人での外出が制限されているため、本当にまばら。車も少なめで全体的に日本のお正月って感じでしょうか。
「芸術休止」のポスター(無理矢理な訳ですが…)、なんか悲しくなります。
そんな中で開いているのがスーパーと薬局・ドラッグストア。
日本と同じなのですが、トイレットペーパーが3月1週目ぐらいを境にごっそりと売り切れました。今日やっと再入荷している店を見ましたが、このほかにも除菌ティッシュ・ジェル、石鹸、パスタがどこも空っぽの状態。後半はわかるけど、なんでそんなトイレットペーパー買い占めるんですかね???
これが3月1週目の写真。この後残ってるのも全て消えました。
同時期。これはほとんどそのまま変わってません。何度見ても思うんだけど、この状況下でもあくまでスパゲティだけが買い溜めされていてペンネとかは残ってるのが可笑しい。非常時に好き嫌いするな(笑)
石鹸コーナー。これも驚きました。
この買いだめ、ドイツ語では”Hamsterkauf”(ハムスターカウフ)というのですが、Twitterによってなんと第二次世界大戦時にすでに存在していた言葉だと知りました(写真はナチス作成ポスター)。ハムスターって勝手に最近のペットというイメージだったんですが、案外古い言葉だったんですね。
ドイツでは買いだめをハムスターに喩えるそうだけど、ナチ時代の買いだめを戒めるポスター。schäme dich(恥を知れ)。1942年のものだから、バトルオブブリテンは頓挫してるし独ソ戦は膠着してるしビスマルクは沈んでるし、国民が「あっこれなんかやべーかも」って考え始めてる頃のやつやな pic.twitter.com/4SmoPsCYhT
— こなたま(CV:渡辺久美子) (@MyoyoShinnyo) March 29, 2020
しかしそんな唯一のライフラインであるスーパー、どこもすごく従業員が不足しているらしく、スタッフ募集の張り紙や店内放送をしています。そんな中マクドナルドが大手ディスカウントスーパーAldiをサポート。
マクドナルドの従業員がAldiで一時的に働くというお知らせ。確かにマクドナルドも持ち帰りのみになっているので最低限のスタッフ数になっているのかも。これはなかなか感心しました。
ちなみにスーパーには複数人で入れません(と言われてても結構家族連れで買い物してる人いるけど…)。それと、距離を保つために必ずカートを使って買い物するように、と。考えるなあ。
ヘンプティー
ところで、スーパーでは妙にヘンプティー(大麻茶、カンナビスティー)を推してるのが目につきました。こういう状況でみんな不安だから少しでもリラックスしましょう、ってことなのでしょうか。
ベリーとかレモンとか他の味のミックスもあるようです。
さて、これまで飲んだこともなかったので、せっかくなので試してみました。
※ 大麻を吸引しているわけではなく違法なものではありません。
結果は……案外おいしい。
大麻茶は大麻の葉を乾燥させてお茶にしたもので”そういう目的のもの”ではありません。箱の裏にもTHCはほとんど含まれていません、と書いてあります(ちょっとは含まれてるってことか)。
ちなみに写真のお茶のブランド「Bad heilbrunner」はドイツでもっともメジャーな薬用茶(ハーブティー)の1つで風邪で喉が痛かったりおなかの調子が悪かったりするときに飲まれています(個人的にはこのブランドのが一番効くので体調悪いときにしょっちゅう世話になっています)。
箱を開けると”あ!大麻!”という匂いがすごくしました(笑)。正直かなり草っぽいにおいが強かったので不安だったのですが、実際煎れてみるとほんのり緑茶っぽいところもあり柔らかい味で、普通にどんどん飲めました。変な効果は全然なかったですが、すごくリラックスしてきたとか寝付きがよかったとか、そういったプラスの効果も私には全然なく、そこはちょっと残念でした。
さて、感染症に関すること自体はここに書いてもしようがないので今日はこの辺で。
ちなみに携帯の電波が表示されるところには(普段はVodafone表示)こんなメッセージが(左上)。
Stay Home!(うちの州=NRWではあと3週間はこれが続くというお達し)