A Dose of Rock'n'Roll

いろんな国の映画について書いています。それから音楽、たまに本、それとヨーロッパのこと。

オーバーハウゼン国際短編映画祭がオンラインで!(5/13〜18)

あっぼんやり在宅していたら4月には1本も記事を書いていなかった………。

※前置き長いですが、今日はこの映画祭のお話です。(5/15追記)

 

さて、気を取り直して(笑)”Stay Home”によって本当にいろんなコンテンツがオンラインで配信されるようになりましたね。

私もおうちで歌おうイエローサブマリン大会楽しみましたし、

nme-jp.com

ストーンズは5月になってから毎週パフォーマンス動画配信をやっています。

nme-jp.com

音楽関連では、このライブパフォーマンスの配信(全員自宅から)がすごく良かったです。

natalie.mu

 

映画関連でもたくさんあるのですが、今回はオーバーハウゼン国際短編映画祭(International Short Film Festival Oberhausen)がオンラインで開幕するのでご紹介します。今回の会期は5月13〜18日まで。

www.kurzfilmtage.de

ドイツの西の方オーバーハウゼンで開催される短編専門の映画祭で、1954年に始まっている世界でもっとも有名な短編映画祭の1つです。家から近いこともあり、私も毎年楽しみにしています(去年・一昨年と忙しくて行けなかったのですが…)。

 

以前に記事も書いています。

coroand501.hatenablog.com

 

今年はどうするのかな〜と思っていたら、オンラインで開催するとのこと。チケットはなんと€9.99!1,000円ちょっとだし非常に安いと思います*1

f:id:coroand501:20200511084000p:plain

(Onlineという文字が最初読めず??と思っていた笑)

今回のプログラム(スケジュール)はこれが一番見やすいです。 

 

毎回出品作品はバラエティ豊かなもので、わずか20〜30分と思えないような充実感を味わえる名作からかなり驚くような実験作品も含まれています。たぶん、こういう映画祭をためらっている人がいるとすると「よう分からん映画があったらやだな」というところだと思うのですが、私はむしろ逆にそれこそが映画祭の魅力だと思っています。

 

もちろん、最新の映画がロードショーになる前に楽しめる、しかも自分で発掘できる、というのも醍醐味です。ただ、大手の配給は厳しいだろうなーという作品や一部の人だけに直球ストレート!といった作品を観るのは自分の映画=アートを鑑賞する心を毎回リフレッシュしてくれる気がしています。

 

映画って単にお話を追うだけのものじゃないし(それだけだとすると寂しすぎる)、楽しい〜笑える〜泣ける〜以外の「え……?」って感覚、すごく必要だと思うんですよ。

なので、言ってみれば配給会社のフィルターで濾される前の生身の映画のエネルギーが味わえるのが映画祭だと思うのです(もちろんこれも映画祭出品というフィルターはかかってるわけですけどね)。

 

はい!こう書いたのはとりわけ短編にはメインストリームっぽくない映画が結構あるからなんですが(笑)、いづれにしても普段はドイツに行けない人でもオンラインで手軽に世界的に有名な映画祭が楽しめるこの機会、すばらしいチャンスだと思います。

 

観たの、できれば追記で書いていきたいと思っています。

 

coroand501.hatenablog.com

(メインストリームじゃないのが多かった年…笑)

 

 

追記(5/15):

  • 考えてみたら毎回の映画祭もそうなのですが、基本的に字幕は英語だけです。
  • こちらにタイムテーブルのリンクも張りましたが、プログラムは13〜18日の常時解禁されているわけではなく、実際の映画祭と同様3日で各プログラムが終了していきます。オンラインなのでもう少しここはどうにかして欲しかったですが、サーバの関係とかあるんでしょうか。こんな記事を書きながらうかうかしていて最初のインターナショナル・コンペティションを見逃してしまった。。

 

*1:実は無料で配信が増えるのは嬉しいのですが、個人的には結構疑問を感じています。だって、ライブがなくなる、映画館も閉鎖で音楽や映画産業に携わる人たちむしろすごく苦しい状況なわけで。そんな中オンラインでもパフォーマンスや作品を見て欲しいというのはアーティストとして当然だと思うのですが、(芸術全般の)ファンとしてはもちろんお金よろこんで払いますよ!応援してます!というのが私の気持ちです。この映画祭も€10/20/30とかで作品数絞っていっても良かったのかもしれません(買う人は買うわけですから)。