祈り(1967)
世界中に分断と対立が広がる現代に贈る-ジョージアが生んだ伝説の巨匠テンギズ・アブラゼ監督の「祈り 三部作」日本初の一挙上映! - シネフィル - 映画とカルチャーWebマガジン
観た映画は基本的に記録をつけておきたいのと、やはり非常に貴重な映画を観たというので書いて起きたいのですが……。なんか↓みたいな感じにしかなりませんでした。。。
感想。
わからなかった。。。
何が、かというと、まぁ物語そのものが難解なんですが、その構成が。
実は2篇の詩にある物語に映像がつけられているのが本作なのですが、事前情報を極力インプットしていかない派の私。そう、この2篇あるという事実に気づけず、実際はA→B→Aという構成のところ、Bに入ってから「あれ…なんか主人公の名前微妙に変わってる気が………追放されて山間に来たということ???」みたいな感じになり、最終的に自分でつじつま合わせをしたりしていましたが、違う話だった。ううむ。。。
という頭悪い感じの感想になってしまいましたが、本作。とにかくジョージア(旧表記グルジア)における風俗が描かれているところがとにかく貴重で印象的(撮影は1967年!)。ほとんどの観客にとって初めて触れるものになるのではないか。
そして、モノクロで展開される映像のそのセンス。謹厳という言葉がぴったりで、作り手が「この詩を視覚的に伝えよう」「この詩の持つ力強さがジョージアの大地によって育まれたことを示そう」「この詩の持つ人間の生と死にある悲しみを表現しよう」という強いこだわりを持って挑んだ作品であることがビシビシ伝わってきます。(詩人はヴァジャ・プシャヴェラ、19世紀の人)
物語はきちんと追えなかったものの、本作の持つ力強さには打たれたのでした。
やはり中央アジアには魅力的な文化が詰まっていますね。地理的なイメージからどうしてもロシア的な文化を連想しがちで隠れているという理由もある。一度いってみなければ。。
ところで、これを観たのは日本に一時帰国していたときのこと。監督が長い年月をかけてつくった3部作が神保町は岩波ホールで上映されていたので全部通いたかったのですが、実現できず。残念だったなあ。
なお、本作の真面目な評はこちらが簡潔ですがとても参考になります。